長い熟成に耐える正統派ブルゴーニュ
新・モンティーユの秘密
1.ブルゴーニュにおける自然派の先駆け
2.所有畑は良い区画ばかり
3.豪華メンバーGESTの会長もこなす実力者
4.弁護士をやめて家業を継ぐほどの気合いの入りよう
5.早飲みも熟成も、どちらも美味
6.今後評価はうなぎのぼり間違いなし!
ド・モンティーユ家は、コート・ド・ボーヌで最も優雅なワインを生み出すといわれるヴォルネイ村に、17世紀後半のフランス革命前から居を構える旧家です。
領主として長くブドウ畑を所有してきたド・モンティーユ家におけるワイン造りの歴史は、フランソワ・ド・モンティーユの代、1920年後半から始まりました。フランソワがドメーヌでの元詰めを開始、ユベールがその後確固たる基盤を築き、1996年からエティエンヌへドメーヌが受け継がれました。
早いうちから飲めるワインが主流となりつつある昨今のブルゴーニュの中で、長期熟成に耐える正統派の造りを貫徹しています。出荷直後でも美味しく飲めますが、やはり10年以上、時には20年30年と熟成を経てからその真価を発揮するワインを造ります。
ワイン造りは1970-1980年代とほとんど変わっていませんが、栽培においては比較的変化が目立ちます。もともと除草剤は使用したことがなく鋤き入れで対応してきたといいますが、「高品質のワインは高品質のブドウからしか出来ない。そのためには周囲と調和した生きている土壌が必要だ。土壌は単なる樹を地下で支える物質ではない」として、1991年にはリュット・レゾネを採用、1997年から有機へとよりナチュラルな栽培に変更し、さらに近年ヴィオディナミに移行しています。
伝統と歴史のドメーヌは、若き当主、エティエンヌを迎え、さらなる飛躍を遂げています。