Grand Vin

2006 シャトー カロンセギュール

¥23100

徹底した品質主義が成し得る、常に安定した高いクオリティ。

ニコラ=アレクサンドル・ド・セギュール侯爵ボルドー、メドック格付け第3級、シャトー・カロン・セギュール。18世紀に、当時カロン・セギュールと共に、ラフィットやラトゥールを所有していたニコラ=アレクサンドル・ド・セギュール侯爵が「われラフィットをつくりしが、わが心カロンにあり」と、その思いをハートのラベルに込めたことはあまりにも有名。ラベルはハートが描かれた愛らしいデザインながら、格付けシャトーの中で最もボルドーの伝統的で堅実なワイン造りを脈々と続けており、いつの時代も格付け以上の知名度と人気を誇っています。

カロン・セギュールが位置するサン・テステフの畑は、砂礫と鉄分の多い石灰質土壌が主体。この地はローマ時代から銘醸地として名を馳せていましたが、シャトーとしての評判を確立したのは、18世紀にセギュール侯爵がシャトーを所有する時代となってから。「品質のためにやるべきことは全てやる」という徹底的な品質主義はシャトーの根底に根付き、20世紀になると1級シャトーに匹敵するほどのワインを生産し、大きな成功を成し遂げます。

このようにカロン・セギュールは、「このシャトーほどの成果を挙げたシャトーは他にない」と言われるほどに常に安定した品質を守り続け、長期熟成に耐え得る確固たるクオリティにより世界中のワインラヴァーから信頼を寄せられてきたのです。

「サン・テステフのシャトー・マルゴー」と例えられる力強さと優美さ。
長期熟成を経てこそ花開く、クラシカルなボルドースタイル。

シャトー・カロン・セギュール 畑カロン・セギュールの伝統的なスタイルは、前オーナーのマダム・ガスクトン曰く「サン・テステフにおけるシャトー・マルゴー」。 しなやかで優美な中に芯の強さを秘めたワインと評されてきました。

所有する畑は、大西洋に流れるジロンド川の左岸に位置する約55haの土地。土壌は数メートルもの砂利で覆われているため水はけがよく、ローマ時代からブドウ栽培に非常に適した産地として名を馳せてきました。砂利の下は鉄分を多く含有する石灰岩となっており、この土壌で育つブドウから、豊かで凝縮感あるタンニンを備えたワインが生み出されます。また、カロン・セギュールの畑は、格付けシャトーの中でも冷涼な場所に位置しており、気候由来の綺麗な酸を湛えたブドウが結実するのも特徴。手摘みで丁寧に収穫されたブドウは、手作業にて選果されたのち、約18~20ヵ月間の熟成を経てリリースされます。

シャトー・カロン・セギュール グラス近年のボルドーワインは、凝縮感を前面に押し出したモダンなスタイルに変更していくシャトーが増加しています。その中にあってカロン・セギュールが追及するのは、長年愛されてきたクラシックなボルドースタイル。ボルドーの伝統を忠実に守った堅実な造りを脈々と続け、愛らしいラベルとは裏腹に「長い熟成を経て花開く、典型的なボルドーワイン」と評されているのです。