ドルーアン・ラローズのドメーヌの歴史は、約160年以上昔にまで遡ります。1850年にジャン・バプティス・ラローズ氏がジュヴレ・シャンベルタンの地にブドウ畑を取得したのが、ドメーヌの始まりです。1919年にラローズ家のスーザン・ラローズ女史と、シャンボル・ミュジニー村のアレクサンドル・ドルーアン氏が結婚し、「ドルーアン・ラローズ」が誕生。ドメーヌ創立以来、現在に渡るまで親子5世代に渡ってワイン造りを続けています。現在は、5代目当主を務めるフィリップ・ドルーアン氏と妻のクリスティーヌ女史が、2人の子ども、カロリーヌ女史とニコラ氏とともにドメーヌを経営しています。 現在、5代目当主のフィリップ・ドルーアン氏は、「ミスター・グラン・クリュ」の異名を持つ人物。元々ドメーヌが所有する5つのグラン・クリュに加え、1996年、僅か0.12haのミュジニーの畑を購入。当時、ジュヴレ・シャンベルタンの名門ドメーヌが、到底そこからワインでは利益を出せない程の高値でミュジニーの畑を購入したというニュースは、ブルゴーニュ中を驚かせました。フィリップ氏は祖父アレクサンドル・ドルーアン氏がシャンボール村の出身であり、ボンヌ・マールの畑を所有していたことから、彼はシャンボールに強いこだわりを持っていたのです。この出来事は大きな衝撃を与えましたが、今ではドルーアン・ラローズのミュジニーはドメーヌのトップ・キュヴェとして一目置かれ、多くのブルゴーニュファンを魅了し続けています。ミュジニーを初め、6つのグラン・クリュを所有するドルーアン・ラローズのワイン生産量の46%がグラン・クリュという事をとっても、ドルーアン・ラローズがいかに素晴らしい畑を所有しているかがおわかりいただけるでしょう。 。 |
ピノ・ノワールの魅力を最大限引き出す、
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テロワールを忠実に表現し、ピノ・ノワールの魅力を最大限引き出すことを理想とするドルーアン・ラローズのワインは、グラスに注いだ瞬間から、香りが華やかに立ち上るエレガントなスタイル。ピュアな果実味と優しいタンニンが上品に広がり、余韻にまで心地よく続きます。比較的若いうちからでも愉しめる造りになっているため、いつでも柔軟に飲み手の期待に応えてくれる点も、長年愛されてきた理由の1つです。
また、醸造においては、テロワールの尊重はもちろんのこと、ブドウの持つポテンシャルを重視しブドウ本来が持つ香りを引き出すことを追及。そのため熟成には、最高級と言われるフランスのトロンセ産は樽香が強く出すぎるとのことから敢えて使用せず、トロンセ産よりも格下のアリエ産を導入しています。また、ピノ・ノワールの繊細さを表現するために、新樽率は特級畑では80%前後、1級畑では50%、村名畑には20%前後と明確に区分されています。 こうしてこだわり抜いたワイン造りだからこそ、毎年安定したクオリティを誇り、初心者からブルゴーニュワインラヴァーまで幅広く愉しめるピノ・ノワールの魅力が最大限引き出されたワインが生み出されるのです。 |
2010 ジュヴレイシャンベルタン ラボーサンジャック
ドルーアン ラローズ
¥24200